READMEがプロジェクトの第一印象を決める — 書かないと損する理由と書き方のコツ

はじめに

エンジニアなら一度は触ったことがあるREADMEファイル。でも、

「とりあえず何か書いてるけど、正直あまり気にしてない」

という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、READMEがどれだけ大事なのか、そしてどう書けば読み手に伝わるREADMEになるかを、具体的な例を交えて解説します。

目次

1. READMEとは何か?

2. なぜREADMEが重要なのか?

3. 実際にあった「もったいないREADME」

4. 読まれるREADMEの構成パターン

5. すぐ使えるテンプレート

6. まとめ

1. READMEとは何か?

README(リードミー)は、プロジェクトの概要や使い方、開発環境の構築方法などを記載するドキュメントファイルです。GitHubなどでは、プロジェクトのトップページに自動的に表示されます。

つまりREADMEは、プロジェクトの顔。

2. なぜREADMEが重要なのか?

以下のような理由から、READMEはエンジニアにとって非常に重要な資料です。

• 第一印象を決める:中身を見る前にREADMEで判断される

• チームの生産性向上:環境構築や使い方が明記されていると、オンボーディングがスムーズ

• 自分の理解を深める:自分でまとめることで、プロジェクトの全体像が整理できる

• ポートフォリオとして活用できる:他の開発者に自分の実力をアピールできる

3. 実際にあった「もったいないREADME」

my-app

This is a sample app.

一見、悪くはないですが、何のアプリか、どう使うのか、開発手順など一切不明。

これでは他の人が使おうにも使えませんし、自分が半年後に戻ってきてもわからなくなります。

4. 読まれるREADMEの構成パターン

基本の構成は以下の通り:

1. プロジェクトの概要(何をするアプリか)

2. スクリーンショットやデモURL(イメージしやすくなる)

3. セットアップ手順(環境構築、依存関係など)

4. 使い方(コマンドやUIの操作方法)

5. 工夫した点・技術選定の理由

6. ライセンス・著作権など

7. 連絡先や貢献方法(オープンソース向け)

5. すぐ使えるREADMEテンプレート

プロジェクト名

簡単な説明文(1〜2行)

機能概要

  • 機能A
  • 機能B

デモ

スクリーンショット

デモURL: https://sample-app-demo.com

セットアップ方法

“`bash
git clone https://github.com/yourname/project.git
cd project
npm install
npm run dev

使用技術

• Next.js

• TypeScript

• Firebase

工夫した点

• CSRとSSRのハイブリッド構成にして初期表示速度を改善

• Firebase Authによるログイン制御を実装

ライセンス

MIT

作者

@yourname


6. まとめ

READMEはただのテキストファイルではありません。あなたのプロジェクトの価値を伝える重要なツールです。少し手間をかけて丁寧に書くだけで、グッと印象が良くなります。


おわりに

「コードで語る」も大事ですが、「コードに誘導するREADME」も同じくらい大事。
今まで軽視していた人こそ、一度READMEを見直してみてください。