レビューしやすいPull Requestの書き方 〜チームが助かるPR術〜
はじめに
「レビューお願いします!」と投げたPull Request。
でも、**「これ何の変更?」「どこ見ればいいの?」**とレビューする側が迷うPRになっていませんか?
この記事では、チーム開発で好まれる、見やすく伝わるPRの書き方を紹介します。
実体験や現場で使われているPRテンプレートも交えて解説します!
目次
1. なぜPRの書き方が大事なのか?
2. よくある「レビューしにくいPR」
3. 理想的なPRの構成
4. 具体的なPRテンプレート
5. まとめ
1. なぜPRの書き方が大事なのか?
• レビュー時間の短縮:意図や範囲が明確なPRは、レビューが早く終わります。
• ミスの防止:背景がわかると「この修正って本当に必要?」という気づきが生まれる。
• 信頼される開発者に:PRの書き方ひとつで、丁寧さや思考力が伝わります。
2. よくある「レビューしにくいPR」
【NG例】
• タイトル:fix bug
• 本文:なし
• 差分:5000行(つらい…)
レビューする側は、何が起こったのか、どこから見ていいのか分からず混乱します。
3. 理想的なPRの構成
以下の構成にすると、ぐっと伝わりやすくなります。
1. タイトル:何をしたか一目でわかるように
2. 概要(What):何を実装・修正したか
3. 背景(Why):なぜそれをやる必要があったか
4. 変更内容の詳細(How):具体的にどこをどう変えたのか
5. スクリーンショット(UI変更がある場合)
6. 動作確認方法
7. 関連チケットやIssue
8. レビュアーに見てほしいポイント
4. 具体的なPRテンプレート
概要
ユーザープロフィール編集画面で、名前のバリデーションが正しく動いていなかった問題を修正。
背景
issue #123 の通り、「名前」に数字が入ってもバリデーションエラーにならず保存できてしまう問題があったため。
変更点
validateName
関数に正規表現チェックを追加- フロント側のエラーメッセージを追加
- テストコードを追加(
ProfileForm.test.tsx
)
スクリーンショット
Before | After |
---|---|
動作確認手順
- ローカルで
npm run dev
/profile/edit
にアクセス- 名前に数字を入れるとエラーメッセージが出ることを確認
関連Issue
- close #123
レビュアーへのお願い
validateName
の仕様が要件を満たしているかご確認お願いします- テストケースの網羅性に問題ないか見てほしいです
5. まとめ
良いPRとは、**「コードを読む前に全体像が見えるPR」**です。
読み手の気持ちになって、「どこが変わったのか」「なぜ変えたのか」を丁寧に伝えましょう。
おわりに
PRの書き方はちょっとした気遣いで、開発体験が大きく変わります。